日本仏教は、大きく分けて5種類。それぞれを超分かりやすく解説いたします♪

日本人の多くは神道であると同時に、どこかのお寺の檀家に属する仏教徒です。
神道は日本人だけの民族宗教ですが、仏教は世界中に信者がいる世界宗教です。
しかし日本の仏教は長年の間に独自の進化をしており、ここでは理解しやすくするために大胆に5種類に分けてみようと思います。

(1)奈良仏教系/仏教の教えを学問的・体系的に教える、いわば正統派です。(法相宗・華厳宗・律宗など)

(2)浄土系/最も大切なキーワード(というかそれしかない)は、「南無阿弥陀仏」です。南無=帰依します、心から信じます。阿弥陀仏を心から信じます。だから、亡くなった後は阿弥陀仏さまの治める極楽浄土に生まれ変わらせて下さい。(浄土宗、浄土真宗、時宗、融通念仏など)

(3)禅宗系/基本的にひたすら座禅を組み、「無」になることで悟りの境地に至ることを目指します。開祖はだるまさんことインド人の達磨大師、水墨画や茶道、建築様式などにも影響を与え世界に「ZEN」の名で知られています。最近ではスティーブ・ジョブズも傾倒。「公案」という、いわゆる禅問答を行う一派も。(曹洞宗、臨済宗、黄檗宗など)

(4)日蓮系/日蓮が提唱。キーワードは「南無妙法蓮華経」。南無=帰依します。妙なる法である蓮華経を絶対に信じます。法華経は人は皆地下で蓮華の花のようにつながっていること等を説いた最後にお釈迦様が表した究極のお経。(日蓮宗の他、創価学会、立正佼成会などもこちらです)。


(5)密教系/法具を用い、護摩焚きなどの秘法によって仏と直接つながろうとします。「曼荼羅」はこの宇宙を作ったという「大日如来」が中心に描かれ、この宇宙の成り立ちを表わしています。(真言宗・天台宗など)

ESSAY:白い着物で海に入ろうとしている人がいて、その人が唱えているのが「南無阿弥陀仏」だったら「あっ、とめなくちゃ!」と思うけど、「南無妙法蓮華経」だったら「あれ?もしかして修行かも?」と思うかもしれないのはなぜ?と問うていた友人がいたのですが、これらの違いを抑えておけばその問いにも答えられると思います。
(というか友人、すごい疑問ですw)

その他に、お釈迦様の素朴な教えをそのまま残す部分が多いと言われる原始宗教は、(インドでは失われてしまいましたが)スリランカに残っているそうです。

参考文献:ひろさちや著

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