2-(4)お茶会に行く前に最低限知っておきたい、服装・持ち物・マナーなどについて。

お茶会に行ってみたい!と思ったら、是非読んで頂きたいページです。持ち物、服装、最低限の知っておきたいルールとお作法までご紹介。

日本の伝統文化に興味を持ち、お茶会に行ってみたい!と思った素敵なあなた♪
ここでは、初心者が行くことが多い「大寄せのお茶会」に参加する前に知って おきたいことをご紹介致します。
服装、持ち物、最低限のマナーなどを おさえておき、先生や先輩方に歓迎されるお客様になりましょう♪

もくじ:
1.お茶会での装いについて。女性は、着物なら白い半襟白い足袋で紬はNG。洋服ならロングスカートパンツがおすすめ。
2.お茶会の持ち物について。初心者でも、懐紙(お菓子を載せる白い紙)と黒文字(お菓子を切る楊枝)はできれば持っていきたいところ。その他に必要な道具についても。
3.お茶室での最低限のマナーについて。
・お道具を傷つけるおそれのある指輪や時計、ロングネックレスはあらかじめ外しておきましょう。
・畳のへりを踏まないように歩きます。
・お点前をする畳(道具の置いてある畳)にも、入らないようにしましょう。
・お茶碗などお道具を手にとって見せて頂ける時間があることもありますが、そのときは必ず「両手」で持って、「両肘を畳に付けて」。万が一落としてもしまっても、割れないようにしましょう!
4.これが出来たらカッコいい!お茶室での立ち居振る舞いについて。「座り方」「立ち方」「歩き方」「襖の開け方」「締め方」

1.お茶会での装いについて。女性は着物なら白い半襟に白い足袋で、紬はNG。洋服なら、ロングスカートやパンツがおすすめです♪

●着物の場合・・・女性はどんな着物でも、清浄な茶室の中では白い半襟に、白い足袋が基本になります。

着物の種類としては正絹【しょうけん】=絹のいわゆる「やわらかもの」、小紋、色無地のひとつ紋などがふさわしいとされています。
帯は、お太鼓が基本です。

初釜(新年一番初めのお茶会)では、おめでたい色柄などで華やかに。若いお嬢さんの振袖も喜ばれますよ。

最近は、夏は浴衣茶会などもありますね。事前にドレスコードを確認致しましょう。その場合も、素足は避け白い足袋は用意した方がいいでしょう。

夏は、夏物の着物を着て行くと素敵ですよ♪

 「浴衣と夏着物の違いってなあに?」と思ったら

▶『着物の種類は大きく分けて全部で7種類!』のページへGO


他の着物の種類についても紹介しています(^^)

 

お茶室でNGな着物の装いについて

・色柄の半襟とか足袋はとても可愛いけれど、正式なお茶会ではできれば我慢です(汗)お出かけやデートの時にしましょう♪

・正式なお茶会では、どんなに高価でも紬(つむぎ)など普段着の着物はよくないと言われているようです。

紬は、くず繭から取り出した絹糸を先に染めてから織った着物です。例えどんなに高価でも、普段着の扱いなので、お茶席にはふさわしくないと言われています。

最近はカジュアルなお茶会もあるかもしれないので、主催の方に趣旨を確認してみましょう。

色無地にひとつ紋は、色んなお茶会に着て行けるので持っていると便利です。
お茶会の季節と着物の装いについて
春先や秋口などは、着物の上に羽織(はおり)を着ることもありますが、茶室の中では
夏は、浴衣茶会が催されることもあります。
贅沢ですが、真夏のためだけのお着物(呂、紗などの薄物と言われるもの)もとても涼しげで素敵です。
色柄付きの半襟や足袋はコーディネートも楽しくとても可愛いらしいものですが、正式なお茶席では避けた方がいいかもしれません。

 

お茶会には、洋服で行ってもいいの?その場合は何か決まりはある?

正座をするので、足下がかくれるようなふんわりとしたロングスカートやゆったりめのパンツスタイルが便利です。

足元は、マナーとして素足やストッキングのまま茶室に入るのは避け、必ず白い靴下を履きましょう。お茶室は、清浄な場所だからと言われています。

特に決まりごとはありませんが、ジーパンやサンダルなどあまりにもカジュアルなものは避けたほうが無難です(旅先で飛び込む観光名所でのお茶会などは、そんなに気にしなくてもいいかもしれないですが)。

 Gパンで正座すると足もしびれるよ~。

2.お茶会の持ち物について。初心者でも、懐紙(お菓子を載せる白い紙)と黒文字(お菓子を切る楊枝)はできれば持っていきたいところ。その他に必要な道具についても。

まずはこれ!基本の2アイテム。

●懐紙(かいし)・・・お菓子を載せるために使われる長方形の和紙です。

大体30枚が1束になっています。
女性用と、男性用があり大きさが違います(女性用が14.5×17.5 cm程度、男性用が17.5×20.6 cm程度)。
美しい模様が付いていたり、可愛らしい透かしが入っているものなどもあります。
使い方:
お道具を入れる小さなバッグまたは、胸元に数枚入れておきます。
お菓子がお出しされる少し前に一枚を取って以下のように折り(折り方など、扱い方は流派によって違いますので習いに従ってください)、お菓子を載せて小皿のようにして使います。

数十枚が束になって売られています。

懐紙入れがあれば、その中に入れて持って行きます。

着物の場合は、何枚かをあらかじめ胸の中に挟んで入れておいても。

お菓子が出されてたら、このように折って(折り方は流派によって違うので先生に確認しましょう。写真は石州流の場合です)お菓子を載せて、お皿の代わりに使います。

使い終わったら、自分で持ち帰りましょうね(着物の場合は袖に入れても良いし、持参の懐紙入れにの中に入れても良いです)。

 

●黒文字(くろもじ)・・・和生菓子などを切り分ける楊枝です。黒文字という植物の枝で出来ています。

お茶会に参加するときは、懐紙黒文字は最低限持っていききましょう。

お茶をやっている方に誘われた場合は、その方が用意して下さるかもしれません。また、最近はお席の側で人数分の準備をしてくれていることも多いようです。

 

その他の必要な持ち物について

●足袋カバー・・・和服なら、お外を歩くときに白足袋が汚れないように履きます。

●風呂敷・・・荷物をひとまとめして茶室の外に置いておくのに便利です。

 

慣れてきたら欲しい!その他の持ち物

●袱紗(ふくさ)・・・自分でお点前をするようになったら、必須のアイテムです。お道具を清めたり、熱い釜の蓋を取るのに折りたたんで使ったり大活躍!

お茶のお稽古では、まずこの袱紗の扱い方から習うことがほとんど。

女性は朱色、男性は少し大きめで紫色が一般的です。

 

白扇(はくせん)・・・お正客様になる場合はもちろん、少人数で行う小間のお茶会では持っていきたいものです。
主客が亭主と挨拶を交わす際に、あるいはお床を拝見する時などに自分と対象物の間に置いて境界とします。
お茶会で、先生に謝礼をお渡しする時などに白扇の上に乗せて差し出すことなどもあります。
●小袱紗(こぶくさ)・・・通常大寄せのお茶会ではあまり必要ありませんが、お濃茶があるお席には用意します。
お茶碗を載せてお濃茶を頂いたり、お道具を拝見する時に使います。

●袱紗入れ(ふくさいれ)・・・茶のお稽古を始めるようになったら、これらをひとまとめに入れておく「袱紗入れ」
を用意したいですね。綺麗な柄のものが色々ありますので、お好みで選んで下さい。

 

 

●白扇(はくせん)

ご挨拶の時やお道具を見るときに、自分と対象物の間に置くことよって、境界線が作れるのです。

お正客(しょうきゃく)を任されるなら、必須のアイテムです。

▶お正客って?『はじめてのお茶会講座🔰』を観てね。

はじめてのお茶会では必要ないかもしれませんが、これを持っていると通な感じ!?

先生に謝礼金をお渡しする時などに祝儀袋を乗せて差し出すのなどすると、日本のアイテムを使いこなしている感がかっこよかったりします(笑)。

 

3.お茶室での、最低限のマナーについて。
・お道具を傷つけるおそれのある指輪や時計、ロングネックレスはあらかじめ外しておきましょう。
・畳のへりを踏まないように歩きます。
お点前をする畳(道具の置いてある畳)には、入らないようにしましょう。
・お茶碗などお道具を手にとって見せて頂ける時間があることもありますが、そのときは必ず「両手」で持って、「両肘を畳に付けて」。万が一落としてもしまっても、割れないようにしましょう!

●服装などに関するマナー・・・まず、お道具を傷つける可能性がある指輪やロングネックレスなどは外しておきましょう。

指輪はお茶碗などを持ったとき、長いネックレスは屈んでお道具を見るときにカチャカチャと当たってしまうかもしれないからです。

同様の理由で、長すぎるネイルチップやストーンなどが沢山付いているネイルアートなども、避けた方がいいでしょう。

またお香が炊いてある場合などもあるので、強すぎる香水なども避けます。


錦鯉爺さん 「お茶は俗世を離れて無の境地に近付くという側面もあるからの・・・。
なるべく落ち着いた服装を心がけたいものじゃのう。」

<関連記事>お茶は、「無の境地に近づく」修行!?

 

●茶室でやってはいけないこと・・・お道具畳と呼ばれる、お抹茶を点てる畳に入ることは避けましょう。

畳のへりを踏むこともいけません。畳のへりには、貴重なお道具を置くことがあります。
足の裏で踏むことのないようにしましょう。

●お茶碗などのお道具を、高く持ち上げて見る・・・絶対にNGです(><)

「拝見」の時間にはお道具を手にとって裏側の銘を見たりすることもできますが、必ず「両手で持って」「両方の肘を畳に付けて」

低い位置で見るようにします。

その位置なら、万一手が滑って落としてしまっても割れることはない、という配慮からです。

 

たまちゃん「両肘を畳に付けた姿勢でお道具を見るのは、結構大変だね~(汗)」

 

錦鯉じいさん「高く持ち上げて、万が一落としてしまっては大変だからの!

昔は、お茶碗一個でお城と交換できる位貴重だったこともあるのじゃ。」

 


たまちゃん「ひえ~!」

 

3.これが出来たらカッコいい!お茶室での立ち居振る舞いについて。
「座り方」「立ち方」「歩き方」「襖の開け方」「締め方」

お茶席での正座とお辞儀の仕方(石州流の場合)
膝は拳ひとつ分ほど開いて座り、両手は卵を持つように軽く握ったまま、両腿の上に置きます。
座り方
片足を少し後ろにひいてから、そちらの足の膝を先について正座します。両膝を揃えて、正座をします。
立ち方
普通の正座の状態から→両足の指を内側に全て反らせて→片足の裏を前に出して片膝を上げ、→(ぐらつかないコツとしては両方の足裏のつま先に、均等に力をかけて)ゆっくりと立ち上がり、前に出ている方の足を少しひいて両足を揃えます。
「座る、立つ」など動作の説明は、文字で書くと複雑に感じますが(^^;
動画をご覧頂い方が、わかりやすいかと思います♪
襖の開け方
正座した状態から、右手を襖の取手にかけて少し(15cm位)だけ開けます。
開いた襖の下方に反対の方の手をかけ、一気に開けます。
襖の締め方
閉めるときは、開けるときと逆の動作をします。
まずは、左手を下方にかけて襖を閉めますが、少しだけ残すようにします。
次に、右手を襖の取手にかけぱたんと最後まで閉めます。
その他のルールやマナー
お菓子やお抹茶を頂くきは、「お先に」と隣の方に言ってからにしましょう。
いかがだったでしょうか?
これらを抑えておけば、きっとお茶会をお気軽に楽しむことができます(^^)

ぜひ、お茶会に参加されてみてくださいね!

さて次回は、金魚亭『はじめてのお茶会講座🔰』です!これさえ読めば、お茶会が30倍楽しくなること請け合いです♪

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