『今日は何の日？』12月8日、12月13日はお正月の事始め【KOTO-HAJIME】お正月の準備を始めよう。

♪もういくつ寝ると、お正月・・・。子供達には楽しみかもしれないけれど、大人にとってお正月の準備はなかなか大変！（笑）今日から前もって、準備を始めましょう！

12月に入り、そろそろ今年も年の瀬が近づいてきましたね。
スーパーやホームセンターなどには、そろそろお正月用品が並んでいることと思います。
お正月には、新しい年をお迎えするにあたりお飾りものなど何かと準備することがあるものですが、その準備はいつ頃から始めればいいのかな？と思ったら、是非参考にして頂きたい記事です。

もくじ：
1．お正月事始めには、お正月の準備を始めましょう！煤払い、門松の準備など。
2．「御事汁（おことじる）」ゴボウや大根など、具沢山のお味噌汁を頂く日。 
3．お歳暮を贈り始めるのもこの日です。お稽古事をしている方は、この日にご挨拶を。
▶正月「事納（ことおさ）め」もある？

1.12月8日または14日には、お正月の準備を始めましょう！具体的には、大掃除や門松の準備などです。

12月8日は、お正月の事始めです（江戸時代からは12月14日とされ、関西地方などこちらが採用されている地域もあります）。

特に日付にこだわりがない方は、忙しい現代では予定を見ながら、どちらか都合の良い日を選べばよいのではないでしょうか。 8日は忙しかったから今年は14日にしよう、とか8日は大掃除を始めたから門松などの用意は14日にしよう、とか、ですね。

いずれにしても、気分が一年の締めくくりに向かって進み始める時期です。

●大掃除・煤払い（すすはらい）江戸城や寺社では、12月14日に一斉に煤払いを行ったそうです。そのことから、民間でも大掃除をこの日に始めることが多いようです。一気にやろうと思うと、なかなか大変な大掃除。この頃から、少しずつ小分けにして始めるのがいいかもしれません。

例えば、今日は玄関周り。何日は台所、など・・・。

●門松の準備　昔は、門松に使う松や竹は自分たちで準備していました。そのため、この日に山などで調達していたそうです。平安時代の貴族の風習では、「小松引き」と言って小さな根付きの松を掘り起こして持ち帰っていました。門松の代わりに小松をのし紙で包んで、玄関先に飾るのも素敵ですね。
今ですと、門松をホームセンターで購入する日でしょうか（その他にもお正月に必要なものは注連縄、鏡餅などがありますのでお忘れなく、ですね）。

最近では、自分で作るわけではないしまだ飾るのはちょっと早いかな？と思われる方は、クリスマスが終わってからでもいいと思います。ただし、12月31日の大晦日に飾るのは「一夜飾り」と言って嫌われるので、せめて元旦の3日前までには飾るようにしたいですね。

なお、伝統的にこういったお正月の準備は「年男」、この場合は一家の家長の役割と言われてきました（注連縄や門松を手作りするなど、力仕事が多かったためかもしれません）。
最近ではコロナの影響で家にいることも多く、家族皆で協力して行うのも、楽しそうでいいですよね。この機会に、門松や注連縄の手作りにチャレンジしてみるのもいいかもしれません。

2．「御事汁（おことじる）」ゴボウや大根など根菜入りの具だくさんの味噌汁を頂く日です。

年中行事にはそれにちなんだ行事食がつきものですが、事始めの場合は「御事汁」という具沢山のお味噌汁がそれにあたります。
伝統的には「六質汁（むしつじる）」とも言われ、6種類の根菜などの具材を入れて作ります。是非、大地の恵みを頂いて下さいね。なお御事汁は、事納めの2月8日にも頂きます。

＜6種類の具材入り！御事汁のレシピ＞
材料（四人前）：
大根150ｇ　ゴボウ1／2本　里芋4個　人参1／2本　こんにゃく1／2個　小豆水煮80ｇ
水　4カップ　出汁（昆布2×3cm、鰹節10ｇ）
お好きな味噌　大さじ2程度
※お好みで、鶏肉などを加えて頂いても

①鍋に水と昆布と鰹節と入れて火にかけ、煮立ったら10~15分弱火で煮だして出汁を取ります。
②里芋は皮をむいて一口大に切ります。大根と人参はイチョウ切り。ごぼうはささがきにして軽く水にさらしておきます。こんにゃくは熱湯をかけて臭みを取り、短冊切りに。
③②の材料を①に入れて、柔らかくなるまで煮たら小豆を入れてひと煮立ちさせます。
④火を止めて、味噌を溶き入れます。